造形レイヤーの三毛猫教授にいろいろ聞いてみた「造形レイヤーってどう?」(1/4)

Introduction
造形コスプレイヤー三毛猫教授 モデル、講師、サークルの三毛猫工房で制作・提供など、松竹芸能番組「BTUアニメラボ」にて造形制作動画の講師を担当。2016年4月より企業イベントでステージや展示で活躍している。造形レイヤーチームCPACに所属

三毛猫教授誕生物語

オタハナちゃん
本日はよろしくお願いします!早速ですが肩書は造形レイヤーということですが、いつぐらいから造形レイヤーを始めたのでしょうか
三毛猫教授
こちらこそよろしくお願いします!2013年4月にコスプレを始めその1年後位から造形レイヤーと名乗ってました。
オタハナちゃん
コスプレをはじめた頃の事を教えてください
三毛猫教授
当初はガンスリンガーストラトスの草陰というキャラクターを半年ぐらいずっとやっていました。その間に試しにモンハン3rdの大剣とかを作ったりしていました。
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オタハナちゃん
大剣とは凄いですね、サイズは?
三毛猫教授
2メートルぐらいですね。今みたいに材料とか知らなかったのでメタルラックのパイプに厚紙で刃をつけたような…重さもコストも馬鹿みたいな手間がかかっていて…けどクオリティがイマイチな…。
オタハナちゃん
武器とかの作り方とかはどう調べていたんですか?
三毛猫教授
偉大な先人のギャクヨガさん【サイト】を見て制作しました。しかし素材とか出てくるものが全然分からなくて
オタハナちゃん
例えばどこらへんの制作で困りましたか?
三毛猫教授
ライオンボードって素材を使うと書いてあるのですがどこに買いに行けばいいか分からず、調べてみてようやくハンズにも「工用ソフトボード」という名前で売っている事がわかりました。
オタハナちゃん
確かに専門的な素材の話は難しいですよね。
三毛猫教授
そこから購入して試してみたのですが、加工方法とか扱い方が合っているか分からず…探り探りやっていました。
オタハナちゃん
なるほど、そうやって試行錯誤を繰り返した感じですか。
三毛猫教授
そこからたまたま見たアニメの進撃の巨人のエレン・イェーガーを夏コミでやることになりまして。けど用意する時間が短く全て用意するのが難しい状況でした。なので立体機動装置をある方にお願いしました。
オタハナちゃん
一部委託したんですね。
三毛猫教授
硬質ブレードまでは自分で作りました。その依頼させていただいた先生には後々も基本的な制作のアドバイスをいただいたり、創作物を見て触って参考にさせていただきました。
オタハナちゃん
プロの仕事を見ることでスキルアップしたんですね
三毛猫教授
その後SNS主催の合わせイベントでディスクマシンガンという武器を作って…ここが大きな転換点でしたね。今日まで定期的に話をしたり相談ができる友達が増えました。
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コスを選ぶ基準と大切なこと

オタハナちゃん
コミケなどに行き始めたのは?
三毛猫教授
コスプレをはじめてからですね。実は…学生時代はオタクじゃなくて…どちらかというとオタクを軽視してた人間だったんですよ。
オタハナちゃん
意外ですね。となると、いつ頃からオタクになったのですか?
三毛猫教授
芸能事務所でマネージャーをやっていた時に結構バンドさんの中にオタクの方が多かったんです。飲み会の席でオタク関係の話が出てくることが多く自分の中で捉え方が大きく変わってきました。
オタハナちゃん
音楽の話とかはしないのですか?
三毛猫教授
仕事以外でまで音楽の話をしたくない人が多くて…。そんな中で別のキッカケもありました。
オタハナちゃん
別のキッカケとは?
三毛猫教授
たまたま別の仕事でワンフェスにバイヤーで何回か参加することがあって。そこで聖闘士星矢の聖衣やエアーマンの光彩ギミックやモンハンの巨大武器を見ているうちにコスプレの凄さや大人の文化祭的な所にも感動しました。
オタハナちゃん
創作対象・コスプレをする題材を選ぶ基準や作成をするタイミングはありますか
三毛猫教授
自分がゲームや漫画で憧れたキャラなどを中心に選んでます。
オタハナちゃん
例えば?
三毛猫教授
レイヤーになる前から「こんな上司いたらいいなぁ」と思うゴッドイーターのリンドウさんとか…骨格が似ていると言われて。やってみたら思ってた以上にハマって、そこから自分の骨格に合っているものをメインにやっていますね。
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オタハナちゃん
キャラクターの体型に体を合わせたりとかは?
三毛猫教授
そこまではしたことはないですね。もしかしたら今後…あるのかな?ぐらいの感覚です。
オタハナちゃん
骨格の話が出ましたが、コスプレのために肉体改造や気をつけていることありますか?
三毛猫教授
顔の筋肉を動かすようにしていますね。あとは鍛える程ではないですが腹筋背筋は少し。あと体力がモノを言うので体調管理ですね、これがとても大事ですね。
オタハナちゃん
体調管理?
三毛猫教授
イベントは体力使うので。コミケとか3日間参加する事とか考えると…。1日で回復するはずが1ヶ月とか体調不良になってしまうと勿体無いので。
オタハナちゃん
制作依頼も受けていらっしゃるようですが、どのくらいの頻度でしょうか
三毛猫教授
基本的には自分の制作分のついでに作る事が殆どなので、頻度は区々になります。
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造形って楽しい?

オタハナちゃん
他の人の武器などを創作しようと思った経緯は?
三毛猫教授
そもそも最初にやっていたジャンルが武器を作れる人がいないジャンルだったんです。そこで僕が作り始めたのがはじまりでした。
オタハナちゃん
なるほど
三毛猫教授
元々ガンプラ作るのが大好きで作っていたりしたんですけど、それを人に見せた時のリアクションがガンプラ以上に手応えをかなり感じたんですね。
オタハナちゃん
達成感みたいなものですか?
三毛猫教授
言うなれば画面の中にあるものを現実にサルベージするので異常な満足感があったり…。
あと尚且つ造形物はオンリーワンなんですよね。
オタハナちゃん
オンリーワン?
三毛猫教授
自分がハンドメイドで1から作った作品と言える感じですね。
オタハナちゃん
まさに唯一無二ですね。
三毛猫教授
そこから人に創作を見せるようなって依頼が来るようになりました。当初はつくれるかどうか自信もなかったので断ったりもしてたのですが…暫くすると凄いと思っていたレイヤーさんから依頼があったりして少しずつ。
オタハナちゃん
人の影響も大きかったと
三毛猫教授
SNS主催のコスプレ合わせをした際に、自分の作った作品をみんなに持ってもらって撮影をした時の感動を忘れられなかったというのもありますね。あと自分の作った作品を持って撮影をしてくれた時に一緒に自分を紹介してくれたりとかの満足感も。
オタハナちゃん
依頼が多くなってしまって大変なことはありませんでしたか?
三毛猫教授
一時期依頼が多くなり過ぎて断っていた時もありました。自分のコスプレをする時間まで削ってしまう意義…とか考えると色々と難しいですね。
オタハナちゃん
やりたい事を我慢してまで人のために何かやるとなると、そこはトレードオフですからね。
三毛猫教授
そこで少し考え方が変わったことはあります。一時期女装した時期がありまして…。その時に自分では女装無理だと感じました。そこで「じゃあ自分ができないコスプレを代わりにやってもらう」という考え方に変わりました。もちろん制作費用と資料はいただいた上ですが。
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オタハナちゃん
創作物のリテイクはありますか?
三毛猫教授
今は殆ど無いですね。制作工程の途中経過を見ていただくのと…前提として僕の技術と時間を提供しているのであくまでコスプレ造形であって企業納品物ではないというのを理解していただいております。
オタハナちゃん
資料はどのくらい必要ですか?
三毛猫教授
画像を複数枚は必要ですね。背面など見えないところが発生した場合はこちらの想像で作ってしまいます。
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依頼する時にはどうすれば?

オタハナちゃん
もし依頼を出したいとなった際、どのような方法でお願いすればよいでしょうか
三毛猫教授
撮影や制作の依頼などは現在ツイッター経由やコスプレSNS経由でお話をいただいております。
オタハナちゃん
面白かった制作依頼がありましたらお聞かせください
三毛猫教授
面白かった依頼は、以前のお仕事で知り合った友人が企業で活躍しているレイヤーになっていて、その方から巡り巡ってお話をいただいた事ですね。
オタハナちゃん
運命的なものを感じますね。逆に困った制作依頼は?
三毛猫教授
困った依頼ですと「〇〇さんが今度するコスプレの造形を制作してあげてください。」とファンの方から御連絡をいただいた時。
オタハナちゃん
また…それは難儀な依頼ですね。
三毛猫教授
条件がかなり過酷で…「材料費とか宣伝になるからいいでしょ?」みたいな感じで言われまして…。他にも「お金とるんですか?」的なものはありますね。自分が得意じゃないコスプレ衣装を代わりに制作していただいて代わりに何か作ったりする技術交換は全然良いのですが…。